はてなブログに投稿する個人的見解によるはてな解明日記

完全に個人的な見解で「なぜ」を解明します。

オタクな天才「ソーシャル・ネットワーク」


二週間ぶりに唐突ですが当然に答えを即予測できるこれ以上にないほどに簡単な質問を今から皆様に投げかけますので即答してくださいよろしいでしょうか?

いきます。


ビル・ゲイツ本人に次世代のビル・ゲイツと言わせしめたこの人が創った会社の名前は?!!?!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Facebook!!!!!!!
そうです、あの有名なFacebookです。カタカナでは「フェイスブック」と書きます。

今回紹介するのはこのお方の実話をもとにしました、「ソーシャル・ネットワーク」です、演じるのはこの人!
ジェシー・アイゼンバーグ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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似てない!!!!!!!!!!!似てないぞ!!!!!!!!

なぜ選ばれたのか謎なくらい似てません、まぁそもそも似させるつもりもなかったのかもしれませんけども。
ジェシーさんは最近ではグランドイリュージョンとか出てますね、その時はこんなに

 

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かっこいいです。

 

しかしデヴィット・フィンチャー監督の手にかかれば… 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 間違ってないです、映画的には。

 

この映画は起伏のある物語性とか感動とかといったドラマを描いているわけでもではないので、人によっては分かりづらい映画に分類されるかと思います。エンターテイメント性の高い映画が観たい時には向いてません。そういった映画がお好きな方はデヴィット・フィンチャーさんの世界観は某テーマパーク中の待ち時間のように感じると思います。しかも二時間待ちして乗るのはアクアトピアです。
個人的にはフィンチャーさん大好きですがアクアトピアは好きじゃないです。
それでは「ソーシャル・ネットワーク」ご紹介しましょう。

 

 

 


ソーシャル・ネットワーク」とは
Facebook創設者であるマーク・ザッカーバーグの伝記映画です。しかし、事実そのままではなく、大いに脚色が施されています。どの辺がどうなっているのかという事は詳しくは述べませんが、真実性についての問題点はガン無視し、あくまでこの映画一本を評価したいと思います。

 

過去の出来事(Facebook創設までの道筋)と現在の出来事(裁判の様子)が交互に映し出されていきます。この映画は全体的な構造を知った上で、個々のシーンを切り取って観ていくのが面白いです。というのも現在があって、回想が展開されているのでもう既にどうなっていくかはわかっていますし、意外性はあまりないので楽しむべくは「演出」の方なんだと思います。

個人的にすごくお気に入りなシーンは『冒頭の5分』と『オープニング』とその後の『ハッキングの様子』です。この三つだけでなんども観たくなりますね。度々ある『パーティの様子』も好きです。このへんの魅力はまた後ほど。

 

マーク・ザッカーバーグという天才の魅力』
冒頭の5分で彼は優秀さゆえの傲慢さによって彼女にフラれるという内向的オタク気質型天才であることを観賞者に印象付けます。このタイプの天才ですが、会話の流れを意識することなく自分の興味関心の対象を唐突に話し出すので
聞き手はついていけず置いてけぼりにされます。しかも言いたいことは細かい点まで知識に裏付けされかつ理路整然とされていて、目指すべきところ(マークで言えばファイナル・クラブに入ること)もわかりやすいです。

 

問題なのはその「分析力」

このタイプの天才の魅力であり、かつ弱点でもあるのですが物事の因果関係がはっきりと整理されている為に、客観的事実から話をします。その為、度々人に対する配慮が欠けた物言いをして怒らせてしまいます。

 

「エリカ(彼女)は勉強してもしなくても大した違いは生まれない」→「なぜならボストン大学だから」この言葉からザッカーバーグの考えを予測すると、「ボストン大学からは偉人生まれていない」というデータからの発言だったのだと思います。
とは言ってもその偉人の観点はザッカーバーグの主観の域を出ません。ちなみに僕が調べてみて知っていたボストン大学出身者はキング牧師ネルソン・マンデラ南アフリカ大統領)です。うん…ある意味すごいです。
ただ、彼の目指しているようなCEOとかクリエイターやアメリカ大統領はやはり出ていないみたいですね。

 

このタイプの天才の面白いところは「そのオタク的知識と病的な意欲さで何をしてくれるのか」という期待です。劇中、彼はその期待を裏切ることなく自由奔放かつ凄まじい集中力を見せてくれます。

ある事件で大学の理事会に呼びだされた時はサンダルで出向き「サーバーのセキュリティの欠落を示した」と全く反省の色を見せなかったり、訴訟の事実確認の段階では落書きで暇をつぶして見せたり、「Facebookの事以外は考えたくない」とまで発言します。

 

反面、行動する時にはフラれた直後のアイディアをハッキングを駆使して一晩で実現したり、友人の何気ないちょっとした一言を聞き漏らさず取り入れたり、36時間ぶっ通しでコードを打ち込んだりといった行動力を見せてくれます。

 

しかしそんな能力のある彼の最もチャーミングな点は、「フラれた」事を忘れるために頑張っていることです。元カノのエリカの影響は所々で見られます。Facebookを作るきっかけ(ウィンクルボス兄弟に出会うきっかけ)になったのもエリカ、他大学までFacebookを広げるきっかけになったのもエリカ、ザッカーバーグが憧れるショーン・パーカーとの会話で思い出されるのもエリカ、最後に「Facebookする」のもエリカです。非常に人間味があります。

彼の「人間味」はとてもわかりやすいです。友人に対して嫉妬している時もあからさまに誤魔化すようなセリフを吐きますし、実力者に憧れの感情を伴っている時も明らかです。そんな実力と行動力、それに人間らしさを持ったナード(オタク)な彼を焦点に当て、映画は進んでいきます。

 

『全体的な色彩像』
この映画は全体を通してとても『シック』です。大学内の建物は歴史を感じさせ、登場人物が着ている服も色彩にどこか暗さを伴っています。
もっとも印象的なのは影の使い方です。全体的に色調は抑えめで、かつ影の作り方が非常にカッコいいです。

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このように顔の半分を影にすることが多いですね。個人的に大変好みです。女性が。

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とてもかわいいです。

 

光原の採り入れ方もとても美しいですね。例えば『オープニング』のシーンです。

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黒と黄、それに光原の感じがとても綺麗です。

 

 

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このシーン、フィンチャー監督らしいです。

光原は後ろに、カメラは手前から。この撮り方を作中でもよく使います。

 

 

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部屋の中のシーンも暗めです。間接照明最高です。その暗めの中で所々ついている照明も存在感があります。


現実でこんなに照明がついていたら不思議に思うところですが、映像にするとちょっと気づきにくいかもしれませんが、とても雰囲気が出ていますね。
自分の部屋にもっとムードを出したければ採り入れてみたらいいかもしれません。
ちなみに豆知識ですがクリエイティブなアイデアとかいつもと違った考えは暗めの雰囲気の方が頭がぼーっとして浮かびやすいらしいですね。かつ天井に高さがある方がいいそうです。

 

と以上の二点がこの映画を面白く感じる個人的な「二大要素」です。


ここではこれ以上詳しくは書きませんが、これに加えてオープニング時の期待感と哀愁を感じさせる音楽やハッキング時の躍動感あふれる音楽の魅力、それにクリエイティブを追求していくストーリー性なども相まってとても完成度の高い作品になっています。特に、社会的に何かクリエイティビティのある物を作っていく過程は観ていて自分もやってみたいと思わせてくれます。

 

ただ、デヴィット・フィンチャー監督本人も言っていますがこの映画は「最初の5分間」のペースが淡々と続いていきます。そのため、注意力を存分に発揮し細かい点を見逃さずに捉えることができないと魅力は半減してしまうかもしれません。なのでさらっと観てから細かいシーンを観ていくと存分に楽しめるかと思います。

 

最後にとても可愛く綺麗なエリカ役、ルーニー・マーラちゃんがフィンチャー監督の手にかかるとどうなるか。次回作の変貌ぶりをご紹介して終わります。

これが

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こうなります

 

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おい!!!!!!!!!!!!!!

 

〜終わり〜